南アフリカはアパルトヘイトが廃止されてからもなお、差別や貧困などが問題になっています。なかでも女性がおかれた環境は過酷で、家庭では夫や息子たちから暴力をふるわれ、ひどいときには殺された人も少なくないといいます。そのような辛い状況を「 ...
直木賞作家・辻村深月さんのベストセラー小説が映画化。公開に先立ちジャパンプレミア(完成披露試写会)がで開かれ、出演する藤ヶ谷太輔さん、奈緒さん、倉悠貴さん、桜庭ななみさんと、萩原健太郎監督、原作者の辻村深月さんが舞台挨拶しました。
作家デビュー35周年を迎えた有栖川有栖(ありすがわありす)さんの長編ミステリー「日本扇の謎」(講談社ノベルス)が刊行された。臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のコンビが事件にあたる「作家アリス」ものの最新刊で、30周年を迎 ...
セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長と食と幸福』が白水社から邦訳刊行されました。同書では、ジュディス・バトラーの問題関心に共鳴しつつ、お金のかかる医療制度や不可逆的ダメージからの脱却、自尊心をもって分かち合うことが大切と語られます。脱成長 ...
映画館ではスクリーンの沈黙を覆い隠すように、サイレント時代から現代にいたるまでさまざまな音響が響き続けてきた。その豊饒な〈音〉の文化史を、残された言説や限られた資料をつぶさに掘り起こし、かつてスクリーンを取り巻いていた多彩な音のあり ...
アッサム州をはじめとする8つの州からなるインド北東部は、民族的、文化的、宗教的に際立った特徴を持ち、近年では開発の重点地域として注目されています。また、日本との関係も深い地域です。本書『インド北東部を知るための45章』(笠井亮平、木 ...
新春に放送されたNスペ「“学校”のみらい~不登校30万人から考える~」は、大きな反響を呼びました。いま、日本の教育現場では一体何が起きているのでしょうか。本シリーズ『公教育の再編と子どもの福祉【全2巻】』(明石書店)は、教育学、社会 ...
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江戸時代の女性名には、おとみ、おたけ、おりん――などと、やたらと「お」が付いていた。それは時代劇や落語などを通じて、今なおよく知られている事実である。それはそうするのが常識だと考える当時の慣習であり、いわば無自覚なこだわりであった。
偉人英雄だけではない、いや名も無き普通の人びとこそが歴史の主人公だ、そう気づかせてくれる2冊を紹介したい。朝鮮近代史の大家による(1)は、19世紀を中心に、村人の信仰や祭礼、婚姻や労働からみた女性の生き方、奴婢(ぬひ)や芸能民、行商人、義賊など周縁的 ...
死者たちが天にのぼる道を上代の日本語で「天路(あまじ)」というそうだ。同じ漢字の「天路(てんろ)(中国語での発音はティエンルー)」という言葉が中国では、チベットに向かう道を表すのに使われることがあり、有名な曲のタイトルとしても知られ ...
――前回は、理論的な集大成として取り組んだ「言語・数・貨幣」の連載中に精神的に追い詰められて1983年秋に連載を中断した当時のお話をお聞きしました。 (第17回参照) その柄谷さんが、「群像」85年1月号から新たに取り組んだのが「探究」です。